社会貢献活動
法教育授業を実施
平成29年11月24日大阪市立粉浜小学校において、法教育の授業を実施しました。
前半は、図書館の決まりについて生徒達の身近にあるルール、決まりについて目を向けてもらう意味から図書館を取り上げました。はじめに、「図書館で本を借りるとき、お金を支払いましたか?」等の質問から、図書館法という法律があることを紹介し、図書館には、貸し出し等の決まりがありますが、ではその決まりに書かれていないことはどのように考えればよいのか?ということについて、「騒がしくしないのなら、図書館でゲームをしてもいいですか?」「ペットを図書館に連れて行ってもいいですか?」「盲導犬、介助犬は図書館に連れて行くことができますか?」等の質問に対して、最初は緊張していた様子の生徒達から、徐々にいろいろな意見が出るようになりました。盲導犬等を図書館に連れて行くことに関して挙手を求めたところ、3分の1の生徒が盲導犬等を図書館には連れて行けないのではないかと考えていました。
決まりやルールに書かれていないことについて、その目的に遡って考えることが法解釈であり、決まりやルールには必ず理由や目的があることを確認しました。そして、学校には学校の決まりがあり、社会には民法、刑法等たくさんの法律があること、私たちの生活はこの法律に則って行われているという話で前半を終了しました。
後半は、日本国憲法の三大原則について授業を行いました。「11月3日、5月3日が何の日か知っていますか?」と問いかけながら、日本国憲法ができた歴史的背景を説明し、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」についての解説の後「もし国民主権がなかったら、ある日突然、消費税が30パーセントになってしまうかもしれない…そうなったらどうする?」等の話を、自分の生活に関わることとして捉えている様子が伝わってきました。続いて、憲法の三大原則の中から一つを選び、「この原則があってよかったと思うこと」「この原則がなかったら起こるかもしれない悪いこと」についてワークシートに書きこむ作業を行いました。
比較的わかりやすい「平和主義」を取り上げる生徒が多いなか、「国民主権」「基本的人権の尊重」に対する意見を挙げたものも見られました。一人ひとりが真剣に自分の意見をまとめていました。憲法をはじめとした、法律、決まり、ルールは私たちを縛るものではなく私たちの生活を守るものであり、私たちは法に守られているということ、そのためにはみんなで法を守っていく必要があることをしっかりと確認し授業は終了しました。